草の根市民基金・ぐらん

「草の根市民基金・ぐらん」は、多様な市民活動を支援する、
すべてのプロセスが「市民参加型」の基金です。

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【選考会・交流会】
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選考会・交流会の様子

2016年度交流集会

 2016年8月27日(土)、今回の交流集会の当日はあいにくの雨模様でした。世田谷区・経堂の生活クラブ館1階ショップではお祭りをやっていて、子供たちやご家族の賑わいの声がありました。ぐらん交流集会は、この地下スペースで毎年行われています。草の根市民基金・ぐらんの寄付者や専門家からなる「ぐらん運営委員」、市民団体、寄付者、一般の参加者が集まります。今回は少し構成を工夫した三部形式のプログラムを実施しました。

 第一部は、2015年度 助成活動団体からの報告、第二部では、「ラウンドテーブル形式」で、用意された4つのテーマごとに分かれて、今後につながる関係性づくりを目的に意見交換を行いました。第三部では、会場の真ん中にテーブルを置いて、お茶とお菓子を楽しみながら自由に交流を行いました。みなさんの活発な話し合いで盛り上がり、ぐらんの歌の演奏をもって幕となりました。交流集会のお手伝いに来てくださった「ぐらんサポーター」を含め、47名の方々のご参加をいただきました。

第一部 : 2015年度助成団体の活動報告

第1部 活動報告-1第一部では、2015年度にアジア草の根助成を行った2団体と、都内草の根助成を行った9団体の報告が行われました。来場されたみなさんの目の前で10分を切る短い時間内に、それぞれの助成金の使い方を含む活動報告・成果・今後の課題などを発表しました。時間内に無事終了することができるのか、会場で報告を聞く側も、集中して見守っていました。


第1部 活動報告-2写真や映像での表現もあれば、ストーリー仕立てで見せる資料など、見る人を飽きさせない、さまざまな工夫が見られました。年々、発表する方のツールづくりとプレゼンテーションのレベルが高くなっていることを感じました。みなさんの発表を見て、参加された団体の方々もたくさんの刺激を受けていたようでした。

■NPO法人 APLA(アジア助成、中間報告)
フィリピンのネグロス島にあるカネシゲファーム・ルーラルキャンパスという農民学校で、若者たちが自立して農業を始められるための支援事業を行っています。ぐらんの助成金を活用し、農業を始める際の初期費用を支援する基金を構築しました。それをもとに、研修生たちはバイオ肥料を作ったり、ブタを育成し販売する能力を身に着け、循環型農業を実践し始めています。課題も多々ありますが、継続して若い農民たちをサポートしていきます。

■NPO法人 イランの障碍者を支援するミントの会(アジア助成、最終報告)
現在の世界情勢の中でイランの障害者の事やイランの人々の生活を伝え、まだ支援があまり充実していないイランの在宅障害者へ、自立型の日本のホームケアの知識と支援プログラムを提案しています。2年間、市民目線で海外活動をご支援いただき交流できたことは、ミントの会にとって大きな財産になりました。これからも交流の機会とご縁を大切にしたいと思います。

■NPO法人 むさしの発達障害支援サークル しょーとてんぱー(以下、都内助成)
障害がわかってから親が向き合う様々な問題は、子供の年齢に応じて変わっていきます。そうした年代別・特性に応じた問題を意識しながら支援をおこなっている事業です。助成金を使って親子で楽しむプログラムや、障害者の思春期をテーマに講演会を実施したことで、当事者とその家族だけではなく、発達障害をよく知らなかった人まで参加してもらえるようになりました。団体として大きなステップアップをすることができたと思います。

第1部 活動報告-3■みなとチャイルドライン・子ども電話
チャイルドラインは、現在全国70の団体が連携して活動しており、18歳までの子どもたちが、フリーダイヤルで毎日午後4時から9時まで電話で話すことができます。私たちは港区を拠点にしています。助成金をいただいて、活動日の追加や電話活動時間を毎週1時間拡張することが出来ました。地味であっても大切な活動に、これからも手を差し伸べてくださればと願います。

■NPO法人 高麗博物館 韓流の会
高麗博物館は、日本と朝鮮半島の交流を深め、両国の歴史・和解・共生社会を目指すことを目的に活動しています。今回の助成金で、パネルを使った企画展示「韓流―助成が拓く新たな交流〜韓国ドラマで見るジェンダー」や、「韓国ドラマに見る女性たち」をテーマにした講演会を開催しました。展示会の図録も作りました。慢性的な資金不足が課題となっている私どものような団体には、助成金は新しい企画や活動に取り組む意欲となります。是非、これからも支援制度を続けてください。

■Play Art in Commons パコモ
学童保育室などで、アートや体験学習に関するワークショップを行い、子どもたちの放課後をより楽しく、様々な体験ができる機会をつくる活動をしています。今回の助成金で、日本・海外の伝統芸能に触れる体験学習を企画したり、教育に携わる大人向けのワークショップを実施し、その講師の謝礼などに使いました。内容をインターネットに載せたら反応があり、ワークショップの依頼もありました。
 
■NPO法人 親子消費者教育サポートセンター
「5歳児向け消費者教育プログラム〜子どもだって消費者!権利を知ろう!」を、都内の保育所、子ども園、乳幼児が集う施設、教育施設等に対して行いました。具体的には、消費者庁のキャラクターを使って、デジタル紙芝居を作成し、生活の中にある危険性を子供と親に伝えながら啓発するプログラムとなっています。人気アニメの声優さんを使って子供たちに呼びかける工夫もしました。この活動は渋谷区から文京区や港区にも広がっていき、大きなステップアップとなり、喜んでいます。今年度も継続して事業を展開しています。

■デュープレックスファミリー
地域から孤立しかけている子育て中の親と共に、子育てに役立つ小冊子をつくりあげる「Baby Birth ミーティング&小冊子づくり」を行いました。残念なことに、小冊子の完成が今日までに間に合いませんでした。その理由は、直前に地元の自治体から同じような冊子が出てしまったためです。急遽内容の見直しに入りましたので、11月までに完成する予定です。助成をいただいたおかげで、非常に充実した活動を行うことができました。

第1部 活動報告-4■つくろい東京ファンド
東京の貧困の実態とその解消に従事する人々を、広く視覚的に伝えるための専門動画ニュースサイト事業(支援団体をウェブ広報で後方支援!プロジェクト)を立ち上げました。また関連して、女性ホームレスへのインタビューやシンポジウムの開催を実施しました。新たな課題としては、1.マンパワー不足 2.支援的に長期にコミットすることの難しさ 3.エンジニア不足などが見えてきて、非常に学び多い機会となりました。

■NPO法人 なんみんフォーラム
私たちは、日本に逃れてきた難民を支援する団体のネットワークです。地域で、草の根レベルで難民支援に携わってくださる方やそのネットワークを作ることに助成金を活用しました。具体的には、中野区での難民への理解の促進と交流に向けたイベントの企画・運営に協働で取り組み、イベント「なんみんカフェ」を3回開催しました。今後の課題は、リアルな状況に心を寄せながら、難民支援についての理解を広め、地域の人とのつながりをもって何ができるかを模索していくことです。

■NPO法人 維新隊ユネスコクラブ
家庭の経済的な状況によって学習の機会に恵まれていない小中学生のための無料塾「ステップアップ塾」を開催しました。助成金は2015年度44名の生徒の給食費の一部にあてました。おかげさまで2016年度も継続の見通しがあり、通っている生徒からは「塾が楽しい」「勉強が前より好きになった」「先生と話すのが楽しみ」「暖かい給食が美味しい」などの声が届いています。支援していただいたことは確実に子どもたちのちからになっていると感じています。

※この他にも、この日会場にお越しいただいた3つの参加団体(NPO法人 日本・バングラデシュ文化交流会、ルーツ・ユアセルフ、NPO法人 くにたち夢ファーム Jikka)の方々からも、コメントをいただきました。

第二部 : ラウンドテーブル形式の意見交換交流

昨年のぐらん20周年フォーラムの際に行った「助成団体アンケート」に、"自分たちの活動を広め、自分たちと同じ活動をしている団体や地域とつながりをもちたい"というご意見が寄せられました。

第2部 ラウンドテーブルそこで今回の第二部は初めての取り組みとして、「ラウンドテーブル方式」による小さな意見交換会を企画しました。これは、助成を行った市民団体と生活クラブ運動グループ、そして参加者の皆さんとの間で、何らかのコラボレーションの可能性や相互の活動アドバイスの議論を行うことを通じて、助成事業の終了後も地域社会の中で発展できるような新たな関係性の芽づくりを狙いとしたものです。

参加者はあらかじめ決めてあるテーマの場所に分かれて座り、進行役には運営委員会のメンバー<生活クラブ生協協同組合・東京、東京ワーカーズ・コレクティブ、ACT、東京CPB、東京・生活者ネットワーク、まちぽっとのメンバー>が中心となって、各テーブルで50分間のディスカッションを行いました。各テーブルで自己紹介、活動について、他の活動とのコラボレーションについて、アドバイスや意見交換がはじまりました。また、話し合いの内容についての発表はありませんでしたが、アンケート用紙に感想などを書いていただき、まとめることにしました。

テーマ 参加助成団体
@ 生き辛さを抱えた人への支援 a. つくろい東京ファンド、b. NPO法人 維新隊ユネスコクラブ、c. NPO法人 くにたち夢ファーム Jikka
A 東京における多文化共生 d. NPO法人 なんみんフォーラム、e. NPO法人 高麗博物館 韓流の会、f. NPO法人 APLA、g. NPO法人 日本・バングラデシュ文化交流会
B 福祉を考える h. NPO法人 むさしの発達障害支援サークル しょーとてんぱー、i. NPO法人 イランの障碍者を支援するミントの会、j. ルーツ・ユアセルフ
C 様々な子供の居場所 k. Play Art in Commons パコモ、l. デュープレックスファミリー、m. NPO法人 親子消費者教育サポートセンター、n. みなとチャイルドライン・子ども電話

第三部 : 自由交流

第二部の約1時間の意見交換交流の時間が過ぎても、白熱した意見交換が終わる気配がありません。ようやくストップがかかり、第三部は第一部で映せなかったユネスコクラブの映像を放映することから始まりました。お茶やお菓子をいただきながら、リラックスした場では、<生活クラブ生協協同組合・東京>をはじめ、生活クラブ運動のグループの紹介と各代表からのひとことを伺いながら、親睦を行いました。

 ◎当日配布されたアンケートには、次のようなご意見が寄せられました。

第3部 自由交流-1  ・様々な分野のお話が聞けて良かった
 ・Q&Aの時間もあると良いのではないか
 ・各団体の皆さまの活動に感動しました
 ・仕事・家庭があってもNPOとの関わりは持てる
   ということが、ひしひしと伝わりました
 ・ラウンドテーブルでは、話し合うことで、解決の
  方法が見えてくることがよく分かりました
 ・具体的な活動のヒントを知ることができました
 ・「虹をわたって」すてきでした!

会場アンケート結果/抜粋(PDF)

 交流集会のフィナーレには、即席合唱隊によるぐらんの歌「虹をわたって」が披露されました。その場にいる誰もがすぐに口ずさめる親しみやすいメロディー。手拍子も軽やかに、いつの間にかみんなが加わっていました。ぐらんクッキーもほぼ完売。今年も、参加者全員の笑顔で締めくくることが出来ました。

第3部 自由交流-2

第3部 自由交流-3









ご参加いただきました皆さま、ありがとうございました!

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