2018年度都内草の根助成、寄り添いを考える会のクリスマス会
2019年12月21日(土)、2018年度都内草の根助成団体「寄り添いを考える会」から、クリスマス会にご招待いただきました。
寄り添いを考える会は、町田で不登校生食堂を開催している団体です。
「子ども食堂」は見かけるようになってきましたが、不登校生を対象にした「不登校生食堂」は他にありません。
そんな寄り添いを考える会から、すてきなクリスマス会の招待状がぐらんに届きました。
当日は冬晴れの寒い日でしたが、会場の調理室は暖かく、スタッフも子どもたちも笑顔で迎えてくださいました。
前回の不登校生食堂で子ども達がつくったというスワッグが飾られた会場で和やかに談笑していると、子ども達が運んできてくれたのが、午前中から一生懸命つくってくれたクリスマスプレート。
マッシュポテトでつくったかわいいクリスマスツリーも添えられています。
「好き嫌いはしない」「自分のことは自分でする」そのために、お兄さんやお姉さん、料理の得意な子がサポートしながら、小学生や料理が苦手な子でも1人1人前の材料は必ず切るようにしているそうです。
この日は、鶏肉の手羽元をひっくり返してつくるチューリップも、全部子供たちがつくってくれました。
時間もかかり大変だったと思いますが、最後の感想では、子ども達から「みんなで料理をつくって、一緒に食べられて楽しかった」とのコメントもあり、共同で作業をしながら楽しいと思える時間と空間を提供している寄り添いを考える会の活動は、とても価値のあるものだということを再確認しました。
メニューづくりや調理には、寄り添いを考える会のスタッフだけでなく、不登校の経験のあるお兄さん・お姉さんがボランティアとして手伝ってくれています。周りの大人たちが寄り添い、包んでくれているという安心感が、子ども達の笑顔を生んでいるのでしょうね。
さらに、食後には豪華なケーキが4台も!
食べきれないほどのごちそうとやさしさで、胸もおなかもいっぱいになりました。
また、クリスマスプレートのサラダとスープは、2015年度都内草の根助成団体のNPO法人ルーツ・ユアセルフから提供していただいたそうめんかぼちゃを利用したもの。不登校生食堂では、毎回、NPO法人ルーツ・ユアセルフから提供していただいた食材を使った献立をテーブルに乗せているそうです。7月の2019年度草の根交流集会でふたつの団体が出合い、交流が生まれ、事業協力するようになったそうです。
NPO法人ルーツ・ユアセルフには、今年度から始めた草の根交流集会の第二部「これまでの助成団体からの報告・草の根助成と現在の活動のつながり」に登壇していただきました。「自分たちの手で何かをしたい」と芽生えた市民活動が、育ち、広がり、つながっていく場をぐらんが提供できたことは、本当にうれしいことです。
2019年12月21日の午前中に行われた不登校生食堂サポーターズ説明会では、不登校生食堂にお子さんが参加している保護者の方や不登校経験者・不登校生食堂を支援したいという一般の方々の間で活発な議論が行なわれ、来年度からは不登校生食堂賛助会員制度を導入し、サポーターズ組織には不登校生食堂に参加しているお子さんの保護者の方にも任意で参加していただく他、広く一般の方からも不登校生の安心安全な居場所作りと自立支援を経済的に支えていただけることになったそうです。また、サポーターズ組織主催の不登校生食堂へのチャリティーコンサートやバザー等を実施することで、不登校生食堂の存在を届ける広報の一部も担ってくださるそうです。
安定した収入を得ることで、団体としての財政的基盤をつくっていこうとしている寄り添いを考える会の活動が、今後さらに発展していくことを願っています。
※寄り添いを考える会のWebサイトはこちらをご覧ください。
※寄り添いを考える会の活動は地域新聞ショッパー、小田急のくらしでもそれぞれ紹介されています。