寄付者物語_甲斐田 万智子さん(子どもの権利を守る活動実践者)

こんにちは。草の根市民基金・ぐらん事務局です。
少し間があいてしまいましたが、ぐらんを応援していただいている方に登場していただく『寄付者物語』第2回目をお送りします。

今回は甲斐田万智子(かいだまちこ)さんをご紹介します!

-甲斐田さんの活動

甲斐田さんは、大学生の頃からNGOに関わり、現在は認定NPO法人国際子ども権利センター(C-Rights)の代表理事と大学教授という違った立場から、カンボジアと日本社会で『子どもの権利』という考えかたを広める活動を行っています。

「残念ながら、子どもが、ちゃんと発言できる仕組みづくりが日本は遅れています。子どもの権利を守るために『子どもの権利基本法』のような法律が必要です。また、児童ポルノをもっと規制する法律や体罰を禁止する法律も必要です。これについて、日本では、表現の自由の方を優先する声が大きかったり、親のしつけに体罰が必要という意見もいまだにあります。しかし、例えばスウェーデンでも、体罰禁止の法律を作ったときに、国の大多数の人が賛成したわけではありませんでした。しかしこの法律ができたことで、児童虐待による死亡数は画期的に減り、国全体で子どもの権利が大切にされるようになりました。来年子どもの権利条約が国連で採択されて30年になりますが、世界の潮流に対して、子どもの権利が十分に尊重されていない日本社会が変わっていくためには、意識と法律の両方を変えていくべきだと考えています。

そして、あらゆる場面で『子どもの権利に基くアプローチ』(チャイルド・ライツ・ベース・アプローチ)をとることも必要です。子どもは一方的におとなから助けてもらう存在なのではなく、ちゃんと意見を発言できる権利、社会に参加できる権利があり、それを全てのおとなが守る責任があるという考え方です。そのための仕組みづくりが大切ではないでしょうか。

子どもや若者による「まちづくり」への参加の機会を提供し、子ども自身が暴力から守られる社会をつくっていくことが大切だと思います。子どもが意見を表明し、問題解決につながる体験を積むことで、参加する「市民」が育っていくと考えています。

-ぐらんへの希望

「アドボカシー活動を行うためには、調査が欠かせませんが、資金も人材も余裕がないことが問題だと考えています。ぐらんは、都内ということであれば分野や使い方を限定していません。そのような柔軟で使いやすい助成金は他にあまりありませんので、とても良いと思います。

また、ぐらんは20年以上続く活動の中で、これまでの助成団体を見ると新しい社会課題の発見が出来るとのお話しがありました。ぐらんが発見した社会課題を、今度はぐらんから社会へ広く提示することも面白いのではないでしょうか。

社会がめまぐるしく変わっていく中で、時代の先を見て、いまの社会課題を明らかにした助成プログラムを作り、そこに資金を提供することができたら素晴らしいと思います。助成基金が、戦略をもって団体のミッション、事業運営やマネジメントを支援する、ある種のコンサルテーション機能を持つことも、ぜひ今後お願いしたいと思います」

甲斐田さんからは、ぐらんの今後の可能性についてのアドバイスもいただきました。これからも、ぜひ沢山の皆さまに応援していただきながら、社会をともに豊かにしていきたいと考えています。
ぐらんの活動にご関心を持った皆さま、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。

 

 

甲斐田 万智子さん

長崎出身。

国際子ども権利センターC-Rights(シーライツ)代表理事

文京学院大学教授。JANIC理事、シャプラニール・開発教育協会・プラン・インターナショナル・ジャパン評議員。大学卒業後、日本ユニセフ協会に勤務。その後イギリス・サセックス大学大学院(IDS)に留学。ブータン滞在を経て、1992年からインドに4年間滞在し、児童労働問題に関わる。1996年に国際子ども権利センター(C-Rightsシーライツ)に入職。現在代表理事。2003年からカンボジアに4年滞在し、子どもの人身売買、性的搾取、児童労働の防止活動に携わる。タイに3年滞在後、2010年に帰国。2012年より文京学院大学教員。編著書「少女に対する暴力:『伝統』に挑む権利ベース・アプローチ」甲斐田万智子ほか編『小さな民のグローバル学:共生の思想と実践を求めて』上智大学出版(2016)、共著『SDGsと開発教育:持続可能な開発目標のための学び』(学文社、2016)共著『児童労働撤廃に向けて―今、私たちにできること―』、アジア経済研究所(2013)、共著『国際協力のレッスン: 地域市民の国際協力論入門』、学陽書房(2013)など。

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