2016年度アジア草の根助成団体、小さな美術スクール「カンボジアの輝く瞳の子ども達の絵画展」リポート
先日、小さな美術スクール「カンボジアの輝く瞳の子ども達の絵画展」へ行ってまいりました。
地下会場では、6名の若いアーティストの作品が展示されていました。
入り口前ですれ違った日本語が堪能な明るいチウ・ヒーアさんは、草の根基金ぐらんとお伝えすると引き返して案内してくれました。
ヒーアさんは、高校生の頃から笠原さんのアートスクールに通い、今は笠原さんの助手として朝から晩まで日本語を使う生活の中で日本語を覚えたそうです。作品もご本人同様明るく楽しい表現でした。繊細な切絵作品のチューン・ハイさん(写真帽子の男性)、ハイさんは日本に持ってくるための切り絵作品を毎晩寝る間を惜しんで作成されたそうです。大きく力強い作品のリム・クンティアさん(その横の男性)、写実的と抽象両方の表現をされているエム・バンデッドさん、柔らかな色彩のドーン・ソクペアックさん(手前ピンクの服の女性)、可愛らしい象が登場する作品が多いドーン・ソッピアさん(奥の女性)。この6名は、旅行、まして海外なんて始めての体験で、見るもの聞くもの全て新しい体験だそうです。
「現地には、ほんっとになんにもないのよ。そういうところで彼らが頑張っている。こうして新しい体験をすることで次代を担っていってくれると思います」と、代表の笠原さん(写真右)。
別のフロアには、子どもたちの描いた作品がたくさん飾られていました。こちらは、初めて画材に触る、絵の具を使う、これなんだろう?でも楽しいなあ、という声が聞こえてくるような、描く喜びが伝わるような作品ばかりでした。
笠原さんはじめ関係者の方、アーティストたち、皆さんが日本に来ることができたこと、展覧会を開催できたことを、とても喜び、基金への感謝をおっしゃっておりました。
今回は寄付者の方をお連れし、団体の皆様をご紹介しました。実際に自分が寄付したお金をどんな団体がどのような思いで、どんな活動に使っているのかを知ることができてとても良かったとのこと。いつかカンボジアに行く機会があったらぜひ訪問したいそうです。
ぐらん事務局では、こうした助成団体の皆様のイベント情報をお待ちしております!