「草の根市民基金・ぐらん」は、多様な市民活動を支援する、 |
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● 2011年度交流集会 |
この公開選考会に参加できる団体はアジア草の根3団体、都内草の根11団体。 それぞれが7分という短い時間で、助成の意義と必要性をアピールします(質問後に3分の再プレゼンあり)。 最初はアジア草の根の3団体のプレゼンテーションでした。インド、バングラデシュ、スリランカで、子ども、女性、障がい者といった弱い立場の人たちを援助している団体。発表内容を聞くと、みんな援助してあげたくなる状況です。 それに対し、助成金活用の有効性、長期的な活動展望、事業展開の可能性など、実務的な厳しい質問がなされました。情に流されない運営委員の審査に驚きつつ、安心感も覚えました。 その質問に答えるかたちでの2回目のプレゼン、そしてその場で投票、その場で結果発表。このスピードには脱帽です。忙しく活動する人たちにはうれしい配慮ですね。 次いで、都内草の根11団体(1団体が体調不良で欠席のため10団体になりました)のプレゼンテーション。参加者は近所のママ仲間から国際的な学術団体まで、多種多様。対象も育児、障がい者、異文化、子どもや女性と幅広い内容でした。 プレゼン、質問、再プレゼン、投票、結果発表の流れはアジア草の根と同様です。 この一連の過程を見ていて、驚くことがたくさんありました。 まずはその多様性。参加団体の質の違いのみならず、プレゼンテーションの仕方にも相当に幅がありました。 途中で終わってしまったり、一番大切な助成金の用途まで時間が足りずに説明されなかったり、一般的な助成のためのプレゼンテーションではありえない内容もたくさんありました。 そして特に驚いたのは、「どういう理由でその人たちを支援したいのか?」という質問の答えでした。「それは縁としか言いようがない。」これを聞いた時は軽いショックを受けたほどです。 こんなに正直な答えが許されているんだ・・・。そうなのです。ほとんど全ての活動は人と人の縁というか何らかのつながりから生まれるものなのです。 なのに、一般の助成のためのプレゼンテーションではそれを言うことはできず、さまざまな説明が必要になってきます。それが「常識」とされているのです。 そんな「常識」にとらわれない草の根市民基金・ぐらんの助成選考会。草の根というのはこういうことなのか・・・と認識を新たにすることができました。 普通の日常感覚で受け入れられる、そんな助成は確かに必要だったし、実はその方が人間的だったんだと再確認する日になりました。
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