草の根市民基金・ぐらん

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多胎児を育てているママ達のネットワークつくりと育児負担軽減事業

団体名 NPO法人ウイズアイ
助成金額 2011年度 / 63万5,466円
団体概要

 わたし達ウイズアイは、清瀬市を拠点として活動する子育て支援団体です。市の事業である新生児訪問指導を委託された助産師・保健師が新生児訪問を通して、 初めての子を出産して戸惑いと不安・緊張の中で必死に子育てをしているお母さん達に出会ったことがきっかけでした。市の事業としての訪問(生後2ヶ月までの2回)では、満足な支援もフォローも出来ないと感じ、子育不安を解消できる場、 孤独な密室育児から解放され、仲間と共に助け合い子育てしていけるような場を提供していく必要性を痛感し、ボランティアで活動を開始しました。

助成事業

多胎児を育てているママ達は、一人では外出もままならない状況にある。つどいのひろばに行っても、孤立感を感じることが多い。外遊びもなかなか経験させてあげられず、経験不足もあり発達が遅れる傾向も強い。ママ達は、ゆっくり食事も食べられず、自分の時間がとれず、精神的にも肉体的にも疲労が目立ち、育児負担感も大きい。

実施内容

 多胎児専用の集いを設け、多胎児を育てているママ達の出会いの場をつくる。外遊びやアートセラピィなどで子どもの成長発達を促し、ママ達の育児負担が軽減するよう、取り組む。児童センターが休館する火曜日に月に4回、10時〜13時まで多胎児専用ひろばを開所し、そのうち1回は、母子分離とする。全部で36回開催し、実施する。

パパ達の出会いの場として、年4回のパパ達のしゃべり場を設けパパ達のネットワークも作る。

<具体的な実施内容>
毎週火曜日に活動 4月は広報・(8月のみお休み)
毎回お弁当持参で参加し、親子一緒に参加の親子リトミックや親子アートの日は回が終了後みんなでお弁当を食べながら交流。母子分離の日は、子ども達の昼食は保育スタッフが食べさせ親のお迎えを待つという形にした。子ども達の成長につながった。
第1週目:親子リトミック(年8回実施 5/8  6/5  7/3  9/4
    10/3  11/6  12/4  2/26)
第2週目:リフレッシュ講座(年9回実施5/15  6/12  7/10
    9/11  10/9  11/13  12/11  1/15  2/12)
(パン教室3回、季節のクッキング4回、フォトブック製作2回)
第3週目:親子アート(年9回実施 5/22  6/19  7/17
    9/18  10/16  11/20  12/18  1/22  2/19)
第4週目:母子分離の日(年7回実施 5/29  6/26  9/25
    10/23   11/27   2/5  3/5)
パパの交流会(年に4回実施 6/24  9/2  12/2  3/3)
うどん作りやパパクッキング:情報交換など
サポートママと参加ママの新年ランチ交流会:
(母子分離 年1回 1/29)

成果と課題

NPO法人ウイズアイ<助成金によって得られた成果>
 事業の中で、お母さん達が楽しめる事、親子で楽しめる事、さまざまな企画ができました。週に1度、集団で子ども達が過ごすことで、体験が増え、多くの大人に見守られ声をかけられ、それぞれが目に見えて成長しました。
外出が困難な多胎児のお母さんたちにとっての、安心して行ける場所になりました。
小さくなった子供服や、子育てグッズ(ベビーカー等)を譲り合い、リサイクルする事ができました。
密度の濃い事業の中で、お母さん同士が交流を深め、結束が強化しました。
孤立感が減り、定期的な母子分離により、自分の時間が増え、育児負担感の解消につながりママ達の笑顔が増えました。双子を産んで良かったと思えるようになったと言ってくれたママがいました。

<今後の課題>
 多胎児のパパの事業で、パパの参加がなかなか難しく、参加者が少なく、パパ同士の交流を深めるところまではいかなかった。

パパ同士で交流が持つことによって、子育てへの関心が強まると思われるので、今年度もウイズアイの中で企画される事業なので、紹介していきたいと思います。
2013年度の活動予定

 2013年度は、講師の先生方のご協力をいただけることができ、「親子アート」という形で、 月に一回(第3火曜日)多胎児とその親達だけではなく、広く、様々な親子に参加していただきな がら、(材料費のみ負担)親子の絆を深めていく事業として継続していきます。 また親子リトミックも、講師の先生が、親子遊びの会の講師を引き受けてくださり、月に2回、 多胎児とその親達だけではなく、広く、様々な親子に参加していただきながら、(材料費のみ負担) 親子の絆を深めていく事業として定期的に開催し継続していきます。
 母子分離事業については、ウイズアイの定期一時保育事業(3時間半定期的に預かる事業)を、多胎児特別料金「二人目は半額・三人目は無料(三つ子が参加)」で受け入れ取り組みます。
 保育士3名スタッフ1名の大人と15名の子ども達・・外遊びを取り入れ、子ども達の成長・発達を促しています。(2013年度は清瀬市が、一時保育事業を補助対象にして下さいました。これは、多胎児の親が、ぐらんの助成事業によりどれほど助けられたかを訴え、定期一時保育事業などを利用したくても、二人の子を預けると2倍料金がかかり預けにくいという声を直に副市長に届けたことがキッカケとなり、行政が受け止めて下さり、補助事業となりました。)
 多胎児先輩ママ達が全面的に現役多胎児ママ達をサポートすることで、多胎児ネットワークがよりいっそう強化されました。助成事業が終わっても、継続してサービスを提供できる基盤が作れました。パパ達のネットワークは今後の課題・・・あせらずに取り組んでいきたいと思っています。

 

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