草の根市民基金・ぐらん

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不登校・中退経験者向けの居場所づくり事業

団体名 特定非営利活動法人キズキ
助成金額 2011年度 / 48万円
団体概要

「社会の中でつまずきそうな若者が自己肯定感を持って未来へ進むための伴走者であり続ける」ことをミッションに掲げ、社会の中でつまずいた(または、つまずきそうな)若者たちがやり直すための活動を続けています。

助成事業  「受験を通じて人生をやり直したい」と考えている若者を対象に、高校受験・高卒認定試験・大学受験の指導をしております。助成申請当時は、他団体から間借りした事務所を教室としており、共有の会議室で授業をしておりました。
 弊団体に通う若者たちから、「授業以外の日も教室に来て勉強したい」という声が高まっておりましたが、当時はそのために使用できるスペースがありませんでした。また、弊団体に通う若者たちにとって、家以外の社会との接点は、弊団体が運営する学習教室のみです。だからこそ、弊団体が彼らの「居場所」を創る義務もあると常々考えておりました。
 しかし、スペースを拡大し彼らの声に答えるためには、サービス対象者を富裕層に限定し、若者に高い授業料・自習室使用料を要求しない限り、不可能でした。そこで自習室を開設するための費用を一部助成して頂きたく思い、申請させて頂きました。
実施内容

 代々木にて新たに事務所用物件を賃貸しました。他団体と共有、という状態は変わらずではありますが、以前と比べ2倍以上のスペースを使用することが可能になりました。

<活動スケジュール>
2012年7月:教室を移転。
       若者たちの居場所としての自習室を併設。
2012年9月:自習室を継続するための運営財源として
       寄付制度を策定
成果と課題

特定非営利活動法人キズキ<助成金によって得られた成果>
 教室の場所を移点し使用可能スペースが増加した結果、若者が勉強するスペースの数も4つとなりました。(以前は2つのみ。) そのため、より多くの困難を抱える若者に対して学習支援を行えるようになりました。また授業を行っていないスペースでは、若者が自習を進めることが可能となりました。このことで、「家ではなかなか学習のモチベーションが保てない」という若者に継続的に長時間勉強する機会を提供することができています。結果として弊団体の教室・自習室で勉強した、困難を抱える若者を、この春明治学院大学から慶應大学といった様々な大学に送り出すことができました。
 その他、移転後の物件では、面談用スペースを使用できるようになったため、悩みを抱える若者・保護者を落ち着いた空間で迎え入れることが可能になりました。以前はアパートの一室を使用していましたが、そちらに比べ「安心出来る」「落ち着いて話をすることができる」との声を多く頂戴しております。また本スペースでも自習することが可能です。授業の合間や授業後に若者たちは自習を進めております。
 そして、何より上述した、「授業・自習スペース」「面談用スペース」が、不登校・中退経験者向けの居場所となっていることが助成金によって得られた最大の成果です。以前は使用場所が狭かったため、授業がある若者と講師が入れば他にスペースはない、という状況でした。そのため授業の時間が終了すれば、若者には帰ってもらう他ありませんでした。しかし、現在では、授業が終了した後も生徒が上記のスペースに残り、教室の講師や他の生徒と交流しております。

<今後の課題>
 新しくスペースを借り、困難を抱える若者のための居場所を確保する、という目的は達成することができました。ただしスケジュールの欄に記載した寄付制度については制度を設計したものの広報が足りず、寄付額は毎月1万5,000円程度しか集まっておりません。
 拡大したスペースにより、より多くの若者を受け入れる体制が整ったため、学習教室の収益を伸ばすことが出来ました。そのため教室の賃借費用は、学習教室の収益にて補うことが出来ています。しかし寄付については、伸ばす余地があり、その伸ばし方は課題の1つであると考えております。

2013年度の活動予定

 上述した学習教室事業では、申請当時10名強しかいなかった生徒数も、40名まで増加しました。学習教室事業には引き続き注力していく予定でおります。また、下記の2事業も併せて行っていく予定です。

1.中退予防事業
高校・専門学校と連携し、若者達の基礎学力支援を行っています。中退する若もの達の中には、基礎学力が備わっていないが故に中退せざるをえない者達がいます。基礎学力向上をサポートすることにより、彼らの中退を未然に防いでいます。

2.社会参加応援事業
スポーツ大会や遠足などのアクティビティ開催を通じて、不登校・ひきこもり等の若者達が、就学や就労等社会参加するための準備を支援しています。不登校・ひきこもり等の状態にある若者達の中には、社会との接点が家庭だけの若者も少なくありません。半日程度のアクティビティを通して、他人との協力・協同を学ぶ機会の提供を行なっています。

 

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