<助成金によって得られた成果>
教室の場所を移点し使用可能スペースが増加した結果、若者が勉強するスペースの数も4つとなりました。(以前は2つのみ。) そのため、より多くの困難を抱える若者に対して学習支援を行えるようになりました。また授業を行っていないスペースでは、若者が自習を進めることが可能となりました。このことで、「家ではなかなか学習のモチベーションが保てない」という若者に継続的に長時間勉強する機会を提供することができています。結果として弊団体の教室・自習室で勉強した、困難を抱える若者を、この春明治学院大学から慶應大学といった様々な大学に送り出すことができました。
その他、移転後の物件では、面談用スペースを使用できるようになったため、悩みを抱える若者・保護者を落ち着いた空間で迎え入れることが可能になりました。以前はアパートの一室を使用していましたが、そちらに比べ「安心出来る」「落ち着いて話をすることができる」との声を多く頂戴しております。また本スペースでも自習することが可能です。授業の合間や授業後に若者たちは自習を進めております。
そして、何より上述した、「授業・自習スペース」「面談用スペース」が、不登校・中退経験者向けの居場所となっていることが助成金によって得られた最大の成果です。以前は使用場所が狭かったため、授業がある若者と講師が入れば他にスペースはない、という状況でした。そのため授業の時間が終了すれば、若者には帰ってもらう他ありませんでした。しかし、現在では、授業が終了した後も生徒が上記のスペースに残り、教室の講師や他の生徒と交流しております。
<今後の課題>
新しくスペースを借り、困難を抱える若者のための居場所を確保する、という目的は達成することができました。ただしスケジュールの欄に記載した寄付制度については制度を設計したものの広報が足りず、寄付額は毎月1万5,000円程度しか集まっておりません。
拡大したスペースにより、より多くの若者を受け入れる体制が整ったため、学習教室の収益を伸ばすことが出来ました。そのため教室の賃借費用は、学習教室の収益にて補うことが出来ています。しかし寄付については、伸ばす余地があり、その伸ばし方は課題の1つであると考えております。 |