<助成金によって得られた成果>
「外部交通(面会・文通)問題のための手引き」を作成した事で、外部とのコミュニケーションを制限され、困難に直面している受刑者の方々が、外部とのコミュニケーションを不当に制限された際に、適切な対処をすることが可能となった。
個々の受刑者が不必要な制限を受けた際に、適切な対応策を講じることで、日本全国の刑務所での信書の発受や面会の運用の改善に繋がることが期待される。監獄人権センターが直接支援することができない多くの受刑者についても、社会とのつながりが活性化され、社会復帰し易い環境作りに貢献すると考えている。
また、受刑者の親族や知人にも、ホームページやEメールを通じて情報提供が可能となったことにより、印刷部数の制限に縛られず、効果的に情報を届けることが可能となった。親族や知人等のサポートを受けることで、情報を必要としている受刑者に適切な情報がいち早く届くことに繋がり、個々の受刑者の問題解決が促進すると期待される。
「外部交通(面会・文通)問題のための手引き」は以下からダウンロードが可能です。
*「外部交通(面会・文通)問題のための手引き」
<今後の課題>
今後、「外部交通(面会・文通)問題のための手引き」による情報では解決できない問題点をさらに調査する必要がある。冊子内容の改善を行い、より使いやすい資料に改良していくことに加え、抜本的な法改正など、問題の改善を促進する為に必要な内容を明らかにし、その改善のための活動を行う必要があると考えている。
また、一般社会に対しても、受刑者が適切な外部とのコミュニケーションをとることの重要性を発信する必要があると感じている。 |