草の根市民基金・ぐらん

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発達障がい児・者のための支援員養成講座

団体名 一般社団法人発達心理ライフケア協会
助成金額 2011年度 / 50万円
団体概要

 外見上その有無を見極めることが困難な発達障がい。当事者は周囲から理解されずに悩んだり、自分自身を責めて苦しんだりしている。当時者自身やその周りの方々が、発達障がいについて正しい認識を持ち、人間関係を築くことができれば、お互いを尊重し合い、より生きやすくなると考え、当事者と周囲をつなぐ“架け橋”となるよう下記の事業を行っている。

・発達障がいの正しい認識の普及、啓蒙活動
・発達障がいに関する情報収集と研究
・発達障がいをもつ当事者とその家族の支援
・医療、教育、福祉等の専門家との連携
・他の関係諸団体や機関との交流
これらの内容に附帯又は関連する事業

助成事業  弊会の目的は、発達障がい児者を取り巻く地域社会の人達が、発達障がいについての正しい認識をし、彼らの特性を豊かな個性として捉え、彼らが自己認知・自己決定を行うことができるための支援体制を整えることである。 そのために、地域社会において発達障がいを正しく認識していただき、子どもから大人まで生活をサポートできる人材を、育成・輩出するための講座を開催した。
養成講座で習得したスキルを地域社会で活かし、発達障がい児者に関わることにより、当事者だけでなく、その周りの人間関係にも理解と支援の輪を広げることが目的である。
実施内容 一般社団法人発達心理ライフケア協会

【講座開催】
発達障がいを理解し、アセスメントに基づく具体的支援が出来るスキルを習得、また支援員としての役割と心構えを学習するための講座を開催した。 発達障がい児者支援員として、発達障がいの理解と具体的な支援策、また医療に関する知識を得、受講者が所属する集団内において、発達障がいのある方に対する支援が行える者の養成を行った。

講座は、コースを発達段階別、@幼児・児童・思春期部門、A青年・成人部門に分け、各コースを年間2回 合計4回開講した。それぞれの受講日終了後には受講証明書を発行した。また、全講習を受講した方に、修了証を交付した。受講者は、発達障がい児者と関わりのある方、もしくはこれから支援活動をお考えの方を対象とした。

<講座内容>
@幼児・児童・思春期部門
・発達障がい児者支援員としての役割と心構え
・発達障がいの特性と理解
・医療からのアプローチ
・発達障がい児の心理
・子ども家の対応@
・子ども家の対応A
・グループディスカッション

A青年・成人部門
・発達障がい児者支援員としての役割と心構え
・発達障がいの特性と理解
・医療からのアプローチ
・当事者への対応
・発達障がいの心理
・当事者への対応@
・当事者への対応A
・グループディスカッション

●スキルアップ講座
・「WISC-Wの読み取り方」
・「思春期の子ども達が抱える困難とそれに対応するサポートと方法」

成果と課題

<助成金によって得られた成果>
発達障がい児者支援員養成講座を、今回初めて開催したわけだが、無事に開催し終了することができた。
講義していただいた講師の先生方には、この取り組みについて多大なるご理解とご協力をいただいた。また、受講者からは、「相手(当事者)の良いところを見つけ伸ばしていく、ストレングス視点や、相手に自己肯定感を持ってもらう為の支援は非常に重要である」とか、「当事者や支援者に対してのアプローチの仕方について、考え方が広がった」など、総じて、分かりやすい内容で、発達障がいについての理解を深められたとの感想をいただくことができた。
「障がいに対する理解と支援があれば、障がいを個性として豊かな人生を送る効果性は限りなく可能である」として始めたこの養成講座は、支援を推し進めていく為の第1歩となり得た。
地域社会に留まらず、会社など社会生活の場において、理解と支援の輪を広げるきっかけとなったことは大変喜ばしく、今後の活動を展開していく上で、各専門分野の先生方や地域の団体、行政とも連携をとる足掛かりとなった。
実際、今回の活動が認められ、今年度からは、調布市内で始まる発達障害者支援事業の1団体に入ることができた。今後、定期的な会合の場が設けられ、発達障がい者への支援体制が整えられ、より具体的に支援活動が行える。これにより、発達障がい児者とその家族が、地域でよりよい暮らしを実現するための支援活動を行うことができるのである。

<今後の課題>
まだまだ弊会の認知度が低い為、養成講座への参加者を予定通り募ることができなかった。今後は、周知活動を更に徹底させると共に、内容も吟味して、受講者に満足いただけるものにしていきたいと考えている。
前年度は、養成講座を開講することに終始し、支援員が活動できる場を確保するまでに至らなかった。よって、今後は、受講者が地域や社会で活動できる場を提供できる体制づくりに力を入れていく

2013年度の活動予定

弊会が拠点を置く調布市では、今年度より発達障害者支援事業を展開する。この事業に、弊会も参加する運びとなった。本格的な支援事業の着手に弊会も関わる事ができるようになることから、養成講座を今年度も引き続き行う事とし、啓蒙活動に力を注いでいく予定である。また、会員の方をはじめとする、当事者や家族の為の勉強会・茶話会を定期的に開催し、私達自身が学び、横のつながりを持つことで、地域社会で暮らしていくためのスキルを身につけていく。

 

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