草の根市民基金・ぐらん

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卒後の子ども達と地域の方々の芸術療法事業

団体名 NPO法人オリーブ芸術療法研究所
助成金額 2010年度 / 39万9096円
団体概要  障害児の早期発見、早期療養を目的とし、芸術療法(絵画、造形療法、箱庭療法)を行うことで自己肯定感を高め、精神不安定から起きる二次障害を防ぎ社会的自立が出来る様に支援する。
 これまで3歳から18歳の子ども達の療養を行い、自己表現をすることでストレスを発散したり、自己肯定感を高めたり精神的安定を得ることが出来る様になってきている。
助成事業 NPO法人オリーブ芸術療法研究所 高校卒業と同時に多くの子ども達は作業所などに就職するが、突然の環境変化に付いていけずに精神的に不安になることが多い。社会的自立の為には卒後のフォローが重要な課題だと考えられる。
 高校を卒業して社会人になった障害者の余暇活動、高校進学等の理由により平日の芸術療法に通えなくなった子供の療育、障害の有無に関わらず本施設の油絵教室または箱庭療法を利用していただくための休日活動を実施する。
実施内容 毎週第3土曜日の油絵教室・箱庭療法
  • 油絵教室
    将来、趣味として自宅で油絵が描けるように道具の名称・使い方・手入れ方法からデッサン・油絵の技法まで幅広く学び、生活の質の向上を目指す。美術教員所持者3名による少人数制の活動。
  • 箱庭療法
    箱庭療法を学んだスタッフによる箱庭セラピー。芸術療法利用者のご家族、地域の方々など幅広く利用できるセラピー。子度場では表現できない心の内面を砂と玩具によって表現する心理療法。子供の場合はストレスの発散に役立ち、大人の場合は出来上がった作品を見ることで自分えは気付かなかった自分の内面に気付いたり、表現することで癒されたりする。
成果と課題 <助成金によって得られた成果>
 卒後生にとっては就労しても今までのように油絵を描くことができる土曜活動がストレスの発散や心のゆとりとなり日々の仕事を行う上でもプラスになったと感じられました。また作品展では多くの方々がすばらしいと評価してくださり、購入希望の方もおられ、製作者も指導者も達成感や希望を持つことができました。
 地域外の高校(特別支援学級など)に通い、平日は通えなくなってしまったお子さんの親御さんからは月に1回でも通うことができ、絵を描くことやお友達と会えることが精神の安定につながり高校生活も落ち着いているとの報告を受けています。またここで描いた作品を学校に展示していただきとても自信がついたという話も聞いています。
 会員の家族や地域の方々は障害者施設と言う観念から離れ、絵画教室・リラクゼーションスペースとしてご利用いただけ地域とのつながりができたと感じられます。
 また障害を持つ子供のきょうだい児のフォローが大切だと近年強く感じられるため箱庭療法を行い発散させることができたことはとてもよい成果だったと思います。<今後の課題>
今回助成金をいただき新しく土曜活動を始めることができました。数々の成果が得られたと感じられますが、月1回の活動であるため多くの方に利用していただくことが難しいとも感じております。2012年年度は2011年度同様月1回の土曜活動を行う予定ですがいずれは月2回、毎週と活動日を増やしていける様にすることが現在の課題です。
2012年度の活動予定 現在の活動を組織化し活動する。
  • アトリエ・オリーブ:平日の芸術療法・土曜油絵教室
  • アトリエ・フルール:未就学、未就園児(2歳〜)の親子アートセラピー教室
  • アトリエ・ヴェール:成人の障害者のための芸術療法・スヌーズレン
  • セラピースペース・エルブ:障害児の親、きょうだいのフォロー(カウンセリング・箱庭セラピー・スヌーズレン)、地域の方々の芸術療法

 

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